高知バリアフリー観光案内21

高知県には魅力的な観光スポットがたくさんあります!
高齢の方や障害のある方など、誰もが高知県観光を楽しめるお手伝いをさせていただきます。 
目的や好みによっておすすめの場所が変わりますが、いくつか代表的な観光地を紹介します。

【豊かな自然と文化が息づく町 - 高知県いの町の魅力】

高知県の中西部、四国山地のふもとに広がる「いの町」は、清流・仁淀川とともに生きる町として知られています。
仁淀ブルーと称される、まるで宝石のような青い川の流れは、町を訪れる人々の心を癒し、地元の人々にとっては日常の一部として深く根づいています。
この水の恵みを受けて育まれてきたのが、町の象徴とも言える「土佐和紙」。
1300年以上の歴史を持つ伝統産業は、手すきの技術とともに今も息づき、国内外から多くの職人や愛好家が訪れています。
町の中心部にある「いの町紙の博物館」では、紙すきの体験ができるほか、和紙の文化や歴史を学ぶことができ、家族連れや修学旅行生にも人気のスポットです。
館内はバリアフリー対応も整っており、誰もが安心して訪れることができます。
さらに、いの町を語る上で欠かせないのが「自然体験」。
仁淀川ではカヌー、ラフティング、川遊びといったアクティビティが盛んで、夏になると多くのアウトドアファンで賑わいます。
また、周囲の山々ではハイキングや森林浴も楽しめ、四季折々の風景が訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には澄み切った空気と雪化粧した山々――自然のグラデーションが町全体を包み込みます。
交通面では、JR伊野駅やとさでん交通の路面電車が町の玄関口となっており、高知市中心部からのアクセスも良好。
暮らしやすさと自然の豊かさを兼ね備えたこの町は、近年「移住したい田舎」としても注目され、多くの移住者を迎え入れています。
町役場では移住相談や空き家バンク制度なども積極的に行っており、新しいライフスタイルを求める人々にとっても安心のサポートが整っています。
そして、地元の人々の温かさも、いの町の大きな魅力のひとつ。
祭りや地域イベントでは、世代を超えて人と人とのつながりが感じられ、訪れた人もまるで「帰ってきた」ような気持ちになれるはずです。
自然と伝統、利便性と人情が絶妙に調和した高知県いの町は、訪れる価値のある「心のふるさと」。
ここには、日々の喧騒を忘れさせてくれる豊かでやさしい時間が流れています。

1. いの町紙の博物館

土佐和紙の歴史と文化を紹介する博物館で、車椅子利用者にも配慮された設備が整っています。
紙すき体験では、車椅子のまま利用できる紙すき台があり、予約をすれば1対1で職員が補助してくれます。
また、障害者用駐車場やスロープ、エレベーター、多目的トイレ、車椅子の貸出しなども完備されています。

2. レストパークいの

地元農家の新鮮野菜や特産品を販売する施設で、セルフとオーダーの食堂「ごはん家」も併設されています。
バリアフリー対応として、スロープ付きの出入口や車椅子対応トイレ、筆談対応などが整備されています。
ただし、店内通路は場所によって幅が異なるため、注意が必要です。

いの町紙の博物館

【和紙とともに生きる町の心 ― いの町紙の博物館の魅力】

高知県いの町――この町の中心には、1300年以上続く伝統を守りながら、今を生きる和紙の息吹があります。
その象徴ともいえるのが「いの町紙の博物館」。
ここは、土佐和紙という日本三大和紙のひとつを育んできた町の誇りと、ものづくりの精神が息づく場所です。
仁淀川の清らかな水と、豊かな自然に囲まれたこの地域では、古くから紙漉きが生活の一部として営まれてきました。
いの町紙の博物館では、その長い歴史と技術を、見る・知る・体験するという三つのアプローチで感じることができます。
館内には、和紙の原料である楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、加工道具の数々が丁寧に展示されており、訪れる人々は、和紙がどのように生まれるのかを、映像や模型、実物資料を通して理解することができます。
また、展示だけではなく、実際に紙を漉いてみる体験ができるのも、この博物館の大きな魅力のひとつです。
専門のスタッフが丁寧に指導してくれるため、子どもから大人まで安心して参加できます。
自分の手で漉いた紙が、乾燥されて世界に一枚だけの「作品」として仕上がる――その感動は、時代を超えて受け継がれてきた日本の手仕事への尊敬と、ものづくりの原点を教えてくれます。
また、ショップでは、芸術作品から生活雑貨まで、多様な用途の土佐和紙製品が販売されており、その美しさと実用性を実感できます。
ここで手にする一枚の紙には、職人の手わざと自然の恵み、そしていの町の心が込められています。
建物の設計もまた見どころで、木の温もりと和紙の柔らかさを活かした空間は、来館者をやさしく包み込み、静かな時間を過ごすことができます。
さらに、バリアフリー対応も充実しており、車椅子の方やご高齢の方も安心して楽しめる環境が整っています
「紙を通して、地域の歴史と人の営みに触れる」――そんな体験ができる場所が、いの町紙の博物館です。
訪れるたびに新しい発見と学びがあり、土佐和紙という文化遺産を未来へつなぐ力を、肌で感じることができるでしょう。
いの町を訪れたなら、ぜひこの博物館で、日本の伝統と、町のぬくもりに出会ってください。

🏛️ 博物館の概要
  • 所在地:高知県吾川郡いの町幸町110-1
  • 開館時間:9:00〜17:00(紙漉き体験の最終受付は16:00)
  • 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月27日〜1月4日)
  • 入館料
    • 大人:500円
    • 小・中・高生:100円
    • 年間観覧券:1,500円
    • 65歳以上:250円(年齢確認できる証明書提示)
    • 身体障害者手帳1・2級、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳保持者とその介護者1名:半額
    • 10名以上の団体:大人400円、小・中・高生80円

🧾 主な展示内容

館内では、土佐和紙の歴史や製造工程を紹介する常設展示があり、原料や用具の展示、手漉き実演、体験コーナー、販売コーナーなどが設けられています。
また、文化活動の発表の場や国際的な展覧会など、企画展・特別展も随時開催されています。


✋ 紙漉き体験

博物館では、実際に紙漉き体験ができます。技術指導員の手ほどきを受けながら、色紙やはがきを漉くことができ、5〜6歳くらいから体験可能です。
体験料は400円で、漉いた紙はその場で乾燥させて持ち帰ることができます。
また、毎月第1日曜日には、職人による「流し漉き」の実演や体験も行われています。


🛍️ ショップ

館内のショップでは、絵画用・版画用・書道用・ちぎり絵用などの土佐和紙を1枚から購入できます。
また、はがきや便箋、障子紙、トイレットペーパーなどの実用的な紙製品も各種取り揃えています。
ショップのみの利用は入館料不要です。


🚗 アクセスと駐車場
  • アクセス
    • JR伊野駅から徒歩約10分
    • とさでん交通 路面電車「伊野」から徒歩約10分
    • 高知自動車道 伊野ICから車で約10分
    • 高知市中心部から車で約30分
  • 駐車場
    • 大型車3台、普通車50台分の無料駐車場あり
    • 障がい者用駐車場も完備

📞 お問い合わせ
  • 電話番号:088-893-0886
  • FAX:088-893-0887

2. レストパークいの

【いのの恵みをまるごと味わう、やさしい立ち寄り処 ― レストパークいの】

高知県いの町にある「レストパークいの」は、町の自然と人の温もりを感じられる憩いのスポットです。旅の途中に立ち寄る場所としてはもちろん、地元の人々の日常の中にも深く根ざしたこの場所は、「地域の台所」として愛され続けています。
その魅力の中心にあるのが、地元農家から届く朝採れの新鮮野菜や果物、米、加工品などが所狭しと並ぶ産直市。
特に注目すべきは、仁淀川流域の清らかな水と土壌で育まれた季節の野菜たち。
その鮮度と味わいは、都市部ではなかなか出会えない“本物の美味しさ”を感じさせてくれます。
訪れた人は思わず「これが本当の野菜の味か」と驚くことでしょう。
また、施設内の食堂「ごはん家」では、その旬の食材を使った定食や丼物が手頃な価格で楽しめます。
人気メニューは、地元のブランド牛「土佐あかうし」のライスカレーや、高知ならではのゆずを使った一品料理。
素朴で優しい味付けが、旅の疲れをそっと癒してくれます。朝7時から営業しており、早朝のドライブや出発前の朝ごはんにもぴったりです。
施設全体は、広々とした駐車場やバリアフリー対応のトイレ、スロープ付きの出入口など、誰もが使いやすい設計がなされており、小さなお子様連れから高齢者、車椅子利用の方まで、安心して訪れることができます。
まさに“地域の顔”とも言えるこの場所には、人と人、人と自然をつなぐあたたかい空気が流れています。
地元の味・人の笑顔・そしてゆったり流れる時間。レストパークいのは、ただの道の駅ではありません。
いの町を体感し、その恵みを味わい、旅の記憶に残る「ひと休み」ができる、そんな場所です。
高知を訪れるなら、レストパークいのにもぜひ立ち寄ってみてください。
そこには、町と自然が育んだ本物の“おもてなし”が待っています。


🛒 産直市場の魅力

「レストパークいの」では、地元農家が育てた新鮮な野菜や果物、花や苗、各種地場産品、お米などを販売しています。
また、高知県内の有名店のスイーツなどを取り揃えた「高知の名店」コーナーも人気です。
さらに、工場直営のお米コーナーでは、鮮度が自慢のお米をお求めやすい価格で提供しています。


🍽 食堂「ごはん家」

併設の食堂「ごはん家」では、セルフとオーダーの両方に対応しており、地元食材を使った定食や丼物、麺類など多彩なメニューを楽しめます。
特に、土佐あかうしのライスカレーやチキン南蛮定食などが人気です。
朝食メニューも充実しており、朝7時から営業しています。


🕒 営業時間・アクセス
  • 営業時間:7:00~19:00(食堂のラストオーダーは18:30)
  • 定休日:年中無休
  • 所在地:高知県吾川郡いの町北内418
  • アクセス
    • JR伊野駅、JR枝川駅から徒歩約10分
    • 高知龍馬空港より車で約1時間
  • 駐車場:あり(70台)